透明なガラスは透明なまま、不透明なガラスは不透明なまま、そんな常識をくつがえすガラスがあります。 科学の力が結集した、そのガラスの名前は、瞬間調光ガラス。
瞬間調光ガラスは、電圧と液晶の性質を利用して、ガラスを瞬時に不透明に切り替えます。
電圧がONの時は液晶が規則的に並び、通常の透明なガラスですが、電圧をOFFにすると液晶の並びが不規則になります。
そのため光が拡散され、ガラスが不透明になるのです。
この瞬間調光ガラスは、日本板硝子(株)が「ウム」という名前で商品化しています。
さらに、映像を映すことができる瞬間調光ガラスもあります。
通常のスクリーンにプロジェクターなどで映像を映すと、斜めから見たとき、映像が極端に見えにくくなります。
映像効果が優れた瞬間調光ガラスをスクリーンとして用いた場合、そのようなストレスを一切感じることなく映像を楽しむことができます。
斜め方向から美しい映像を見ることができるうえに、瞬時に透明・不透明の切り替えが可能です。
映写スクリーンにもなる瞬間調光ガラスは、日本板硝子(株)が「ウムスマートスクリーン」という名前で商品化しています。
ウムスマートスクリーン
一瞬にして透明・不透明を切り替えられる上に、スクリーンとして映像を映すことができます。斜め方向から見ても、美しい映像を見ることができます。
「取り扱い商品 瞬間調光ガラス」ページへ高機能ガラスには、上記の瞬間調光ガラスの他、様々なものがあります。
例えば、電波をシャットアウトするガラスがあります。現代社会は、ラジオやテレビ、携帯電話など、の見えない電波が当たり前のように空気中を飛び交っています。
しかし、電波は時に悪さをすることがあります。他の目的のために発信された電波が、別の部分に悪影響を及ぼし、最悪の場合、機器の故障など、取り返しのつかない事態をまねく恐れがあります。
重要な処理を行っているコンピュータールームや、人の生命を預かる病院では、電波の影響を考えたガラスが必要となっています。 ガラスに隠された科学の力は、様々なところで、人の生活を支え、守っているのです。